タイのCM 飲酒運転禁止広告~エットに電話する!編~

今日は久しぶりに、タイのCM紹介。

以前、このブログではタイの泣けるCMを多く紹介してきたので、たまには、逆に泣けないCMを紹介したいと思う。

では、”逆に泣けないCM”の背景について。


ソンクラーンの時期に発生する大きな問題。それは交通事故だ。

毎年この時期には、多くの死傷者が出るため、政府は交通事故防止を防ぐべくあの手この手を尽くす。特に徹底されるのが、飲酒運転防止だ。

しかし、ソンクラーンのお祭り騒ぎで飲酒をしてそのまま運転。交通事故へというケースはあとを絶たない。

昨年度にいたっては、4月10-16日の間に起きた事故の総件数は3,977件。死亡者数373名、負傷者数4,332名だった。交通事故原因の一番は、やはり飲酒運転だったという。

で、今年に関しては、12-15日までの4日間で死亡者数212人。負傷者数が2,734人。

あと数日でどれほどまで増えるかは、まだ分からないが、いずれにせよソンクラーン中は、事故件数が相当に増えるのだ。


ということで、今回紹介する、逆に泣けないCMは、この時期、幾度となく流される。

飲酒運転防止のためのCMで、内容としては、激しく酔っ払ったおっちゃんが、エット君に電話して、飲み屋を紹介してもらうというものだ。

映像だけでも十分に伝わるのだが、短いCMなので、会話の模様も記しておきます。参考までに。




酔 「俺は酔っ払ってる。でも、まだ酒を呑みたい。だからエットに聞いてみる。
  ・・・エット!以前、金曜日に一緒に酒を飲んだ店はどこだ?」
眠 「おーい。すでに酔っ払ってるのに、どこに行くんだ」
酔 「いいから早く言え!」

眠 「公衆電話を左に」  
酔 「左に曲がった!」

眠 「まっすぐ行って」
酔 「まっすぐか!」

眠 「クエイティアオ(麺)屋があるだろう」
酔 「ああ。右か?左か!?」
眠 「左」

酔 「早く言え!」
眠 「落ち着いて、落ち着いて」

酔 「オーイ!」

眠 「木々が沢山見えるでしょう」
酔 「見える」

眠 「そこを左」
酔 「左~」

沢山の警察たち、笑顔でお出迎え。
エットは静かに受話器を置き、もう一眠り。
”酔っ払い運転は、逮捕されて、罰金を支払います・・・”とさ。


こうしたCMを流して、飲酒運転を防止しようと試みられているのである。


一昔前は、ワイロが横行したタイの運転事情。

今のタイでは、いや、少なくともバンコクでは、飲酒運転に関してかなり規制が厳しくなっているようだ。(地方は・・・うーん。色々な場面を見たからなぁ。疑問・・・)


それにしても、CMの警察官たちの笑顔と立ち振る舞いを見ると、どうしても半笑いになってしまう。


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3 件のコメント:

  1. タイのコマーシャル・・待ってました・・!おじさんの酔っ払ってる顔からすでに笑いのツボに入り込みました。エット君の判断もすばらしい。酔っ払いは万国共通ですね。それにしてもソンクラーンの数日間における交通事故の多さには驚きです。ちなみにタイではスピード違反や駐停車違反などの取締りはあるのでしょうかね?楽しいコマーシャルをありがとう。

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  2. こんばんは。返事が遅れてすみません。風邪でダウンしてまして・・・。
    このCM、確かに愉快ですよね。まぁ、あんなベロベロで運転されたらたまりませんが。
    それと、スピード違反や駐車違反の取締りですが、駐車違反は数回見たことがあります。でも、それは明らかに止めちゃいけないところに止まっていたからだと思います。。
    また、スピード違反も、取締りはあるとは思います。ただ、昔、僕がイサーンを運転中に警察に止められたことがありまして。まぁ、それは、単純に免許の確認だけだったのですが、僕はついでに、「・・・の街はこっちの方向であっている?」と聞いたら、警察官は「あと150キロ位まっすぐだな。時速130キロ出せば、1時間ちょっとで着くよ・・・」と言ってました。そんなスピードを警察官がお勧めするんだぁ、と思った記憶があります。そんな感じですよね。タイらしさって。

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  3. 補足:ソンクラーンの期間中1週間分(4月12~18日)の事故数が発表されたので記しておきます。

    事故件数:3,516件(昨年比461件減)
    死亡者数:361人(昨年比12人減)
    負傷者数:3,802人(昨年比530人減)

    お~、いずれも減少している。

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