魂を強化する儀礼に、ホロリ。 バーイシー・スークワン 。



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バーイシー・スークワン(บายศรีสู่ขวัญ)。




バナナの葉で作られた、須弥山をかたどるバイシーบายศรีを皆で囲み、招魂や招福を行う儀礼である。

                     <バーイシー>

               <バーイシーをつくるおばちゃんたち>



バーイシー・スークワンは、タイやラオでは一般的な儀礼で、子供の誕生や得度式、結婚式などといった、通過儀礼の際に行われる。


儀礼の発想としては、「身体に宿る魂が、体から離れて病気になったり、災難がおきたりしないよう、糸を手首に巻いて魂を留め置こう!」というもの。

        <糸を手首に巻きつけて、魂が逃げていかないように!>


要は、自身の生命力を強化するために行われる、魂振り儀礼だ。



バーイシー・スークワン儀礼は、民間のバラモン(プラーム)によってなされる。

タイの民間儀礼にはバラモンやヒンドゥの影響が見受けられるのだ。



で、実はバラモンの関与は、民間の儀礼においてだけではない。

王室の儀礼の中にも、バラモン僧によってなされるプログラムがある。


また、水掛祭りとして有名なソンクラーンや、灯篭流しのローイクラトンなんかもバラモンに由来する。


とはいえ、タイでのバラモンやヒンドゥーは、古代インドのバラモン教やヒンドゥー教の思想・実践とは異なる部分が多い。

そう。いうならば、バラモン・ヒンドゥー教の文化の断片が、タイでの儀礼や神話、占星術などに影響を与え、広まっている、というわけだ。

タイやラオの社会の、宗教の混合性、複雑さを感じるしだい、といえよう。



ちなみに、バーイシー・スークワンまで大きな儀礼ではなくとも、糸を手首に巻きつける儀式は、比較的頻繁に見かけたり、あるいは体験したりする。


僕がイサーンからバンコクへ戻る際は必ず、村人の年配者たちが集まってきて、手首に糸を巻きつけてくれる。

「リョウタ・・・無事にバンコクに着くんだよ。そしてまた、村に戻ってくるんだよ・・・」

そう言って、糸に力をこめてくれる。

いつもホロっと泣きそうになる。



「また必ず戻ってくるよ」

そう伝え、ワーイ(タイ式挨拶)をする。



魂が強化されるのは、相手の気持ちが、自身の心の奥深くに染み入るから。

そんな気がしてならない。



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