たなばた。
一年に一度、夜空を見上げて、どことなくロマンティックな心持ちになる日。
先日、日本語学科で七夕まつりが実施された。
「さ〜さ〜の〜は〜 さ〜らさら〜…」
あぁ。なんだか久しぶりに聞く七夕の歌。
しかもタイの子達が歌っているというのが不思議だ。
七夕の歌は2番まであるが、なぜかそれを5〜6回リピートする。
まぁ、学生の歌声や雰囲気が可愛らしかったのでアリだろう。
歌が終わると皆が短冊に願い事を書き、日本とはちょいと形状の違う竹につるしていく。
ワイワイ、ワイワイ。
相変わらず、日本語学科の学生は元気。
「センセ〜イ。これであってる?」
短冊を渡される。
”人生で成功をおさめられますように…”
うーん。女子大生にしては、妙に渋い願いごとだ。
それ以外にも、
「日本語が上手になりますように」という、日本語学科らしいもの…
「ハンサムな彼氏ができますように」という、女子大生らしいもの…
「王様が健康で長生きできますように」という、タイ人らしいもの…
色々あって、微笑ましい。
1人の女の子がまるで寺でタンブン(積徳行)をするように妙に願いを強く込めて、竹に短冊を吊るしていた。
「〇〇、何書いたの?熱心だね」
生徒は照れくさそうに、短冊を見せてくれた。
”宝くじがあたりますように”
「面白いね。切実だね」
「セツジツ…」
生徒は首を傾げた。
意味を説明してあげると、その娘は何度かリピートして覚えようとしている。
なんだか、あまり実用的ではない日本語を教えてしまったような気が、しないでもない。
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